[読書メモ] 三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ/三谷幸喜

Posted by localpocky on 22.2011 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback






2011年4月刊。
もう10年続いている、三谷幸喜の連載エッセイ。
図書館でも人気のシリーズですが、「図書館に入った新刊本を誰よりも早く借りる方法」を駆使して、発売から半月で、図書館で借りることができました。カーリルえらい!

今回のメインテーマは、2つ。
1つは、ニューヨークと日本で上演された、2本目のミュージカル「TALK LIKE SINGING」の舞台裏。
全編英語で、主演は「HR」でも主演を演じた香取慎吾。

英語が全然駄目だという三谷さんが、就労ビザを取得するためにアメリカ大使館に行ったときのいい話「米大使館で最高の面接」や、日本語で押し通した方がむしろ会話が成立するという「ニューヨークの朝食」など、英語にまつわるエピソードが面白かった。

もう1つは、愛猫「オシマンベ(おっしー)」との別れ。
奥さんが結婚する前から飼っていた猫だそうな。猫では高齢の18歳。
奥さんが仕事でしばらく留守の間、一人つきっきりで看病をする三谷さん。
最後の力を振り絞ってベッドに這い上がってくる猫のけなげさに、しんみり。

笑っちゃったのが、今はお寺の住職をしている高校の恩師との同窓会の席で、先生に向かって同級生らと子どもっぽいいたずらを繰り広げる「叱られたくて、いたずらを」。気が若いなあ。

軽快なテンポが、読んでいて心地よい本です。
和田誠さんの挿絵も、ほんわか心が和みます。欠かせない要素ですね。

<引用メモ>

「オケピ!」の時もそうだったが、ミュージカルを作るときにまず考えるのは、登場人物が突然歌い出すという、どう考えても不自然な行為をいかに自然に見せるか、ということ。
(p.36「歌、その不自然さと感動」)


発見だったのは、気持ちさえ込めれば、案外会話は通じるということ。そして中途半端に英語で話すよりは、日本語で話した方が、むしろ伝わるということ。なまじ下手な英語で喋ろうとすると、知っている単語の羅列に終わってしまう。でも思い切って日本語で押し通すと、そこにはちゃんと伝えたいという意思が存在するので、言葉を超えたところで会話が成立してしまうのだ。
(p.102「ニューヨークの朝食」)


(2011/05/20 読了)

三谷幸喜のありふれた生活9 さらば友よ

三谷幸喜
朝日新聞出版 2011-04-28
by ヨメレバ



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