[読書メモ] いとま申して/北村 薫

Posted by localpocky on 30.2011 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback




いとま申して―『童話』の人びと

北村 薫
文藝春秋 2011-02
by ヨメレバ

2011年2月刊。
これほど、これが事実なのか創作なのかということが、かなり後半にならないと分からなかったという本も珍しい。

童話雑誌に投稿する文学少年、著者の父親の日記を元に書かれた、大正から昭和初期にかけてのお話しです。
最後に何かあるのかな、と思いつつ最後まで読み進めたら、何もないまま終わってしまいました…。

この本では、幼少期から20歳になったあたりまで。
重要人物と思われる人たちは、まだちらっと顔を見せた程度。
物語は、まだ続きそうです。

面白いとか面白くないとか、そういう類の本では無いような気がします。
戦前のリアルな時代背景を味わうにはいいかもしれません。
きっと、北村さんが今書いておきたい話だったんでしょうね。

<引用メモ>

夕暮れから、畳の古いのを燃した。そのうち辺りが暗くなる。炎が闇の中に美しい。お芋を数個入れ、焼いた。時折、火の粉が花火のように舞い立つ。ずっと役だってくれた畳が、こうして最後のご奉公をしてくれる。古い時が終わり、新しい時が来るのを、形に見せているようだ。(p.262)


教員というのは、長い一年の授業を忘れられても、一瞬の動作や言葉を記憶されるものだ。(p.330)


(2011/04/27 読了)


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