[本] 精神科外来―医者とくすりと家族にできること/大森 徹郎

Posted by localpocky on 12.2010 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback




精神科外来 (角川oneテーマ21)

大森 徹郎
角川書店 2005-02
by ヨメレバ

2005年 刊。矢野顕子さんのホームページで「こりゃあいい本です」と紹介されていたのをきっかけに購入。4年ぶりに再読しました。

街のメンタルクリニック(精神科や心療内科)には、どういう症状の人が訪れて、どういう治療をしていくのか。穏やかな口調で、具体的に書かれています。

うつ病や不安関連障害などの精神疾患についての基礎知識を得るための本として、とてもいい本だと思います。
本人だけでなく、家族の人が読むことで、より病気についての理解が深まるでしょう。

「こういう風に考えれば気持ちが楽になりますよ」というタイプの本ではないので、そういうのが苦手な方でも安心して読めます。

表紙からは難しそうな印象を受けますが、内容はとてもやさしく書かれています。
特にご家族の方に、おすすめです。


■目次
1. 精神科外来は急増中
2. 精神科外来には、こんな人がやって来ます
3. 精神科外来は、こんなところです
4. 精神科外来の診断と治療
5. 医者とくすりにできること
6. 家族にできること
7. これからの精神科外来

■引用メモ

医者とくすりにできることは、「本来その人自身が持っている脳の状態に戻すこと」です。できるかぎり元の自分に戻してあげて、自分自身でその人なりの判断ができ、社会生活が営めるようになること、これがすべてです。(p.91)


うつ病は、症状の改善に時間がかかります。長い滑走路を重い旅客機が走っていくように、ある時期、ふっと浮き上がる感じでしょうか。急によくなる感じですから、それまでくすりを飲みながら、走らなくちゃならないのです。患者さんはつらいですから、いろいろなことを考えます。このくすりが悪いんじゃないかとか、医者を替えてみようとか、待てない人がたくさんいらっしゃいます。それがうつ病の特徴です。(p.125)


精神科の病気の患者さんはとかく昔(発病前の自分)を「美化」しすぎるということです。(中略)健康な人間でも過去は美しく見えるものです。病気の人ならなおさらです。それに過去にこだわっても何の得もありません。今、これから先のことを一緒に考えていきましょう。(p.143)


■矢野顕子 Official Website - Favorites (2007/06/08)
http://www.akikoyano.com/entries/i/bkno:457

(2007/09/19 読了、2010/09/08 再読了)


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