[本] 落語家はなぜ噺を忘れないのか/柳家花緑

Posted by localpocky on 07.2009 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback




落語家はなぜ噺を忘れないのか (角川SSC新書)

柳家 花緑
角川SSコミュニケーションズ 2008-11
by ヨメレバ

2009年の鶴瓶噺で、笑福亭鶴瓶が「あれはいい本ですよ」と言っていたのがきっかけで、読んでみました。

この本には、いくつか落語のネタも出てきますが、ネタそのものを紹介する本ではありません。
9才のときから落語を始めたという著者の持ちネタは、現時点で 145 本。
それらの一つ一つのネタを振り返り、どのような過程を経てネタを自分のものにしていったか、といったエピソードが綴られています。

さすがは噺家さんの本、テンポがすごくいいです。
中でも、自分の師匠である五代目柳家小さんの代表作「笠碁」を、自分流に作り直していった過程が詳しく描かれているのですが、これがリアリティーがあって実に面白かった。
巻末に、そうしてできあがった柳家花緑版の「笠碁」が全文収録されているのもうれしい。

落語を何回か聴いたことがある人だったら、きっと面白く読めるはずです。この本。

「落語は伝承芸です。江戸時代から受け継がれてきた噺の数々を後世にも伝えていくーーこれも確かに伝承です。しかし今、私がもっとも伝承していきたいと考えているのは、「お客さんを熱狂させる空間の再現」なのです。(中略)今必要なのは、正しい落語じゃなく楽しい落語だと思うのです。」(P.162)

(2009/06/05 読了)


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