地図だけで車窓を思い浮かべることはできますか?: 【読書メモ】絶景鉄道 地図の旅/今尾恵介 著

Posted by localpocky on 16.2014 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback




140316
絶景鉄道 地図の旅 (集英社新書)


余部鉄橋に向かう列車は(中略)突然空中に放り出されたかのような高さで海辺の名鉄橋の上に躍り出る。これはコンクリート橋となった今でもその迫力は失われていない。地形図によればトンネル出口から地上まで等高線が4本通っているので、橋の高さが海抜40メートル以上あることが分かる。(p.144)

2014年1月刊。
絶景の廃線跡やスイッチバックなどの鉄道のある風景を、国土地理院の「地形図」だけで思い描いてみるという渋い内容。
地図と鉄道の両方に造詣が深い今尾さんならではの本ですね。

タイトルに「絶景」とありますが、図面は地図が主で、写真はほとんどありません。
でも、時代による線路の移り変わりや、特徴的な線形を地図上で追うのは、なかなか楽しいものです。

地名や路線名のオンパレードなので、知らない場所や路線の話はちょっと難しいですが、「そこに注目するか!」という視点が面白いです。

御殿場線がもともとは東海道本線だったというのは全然知りませんでした。
国府津−小田原−熱海と経由する今の東海道本線の線路は、当時は熱海止まりで「熱海線」と呼ばれていたそうです。

<引用メモ>
地形図を見ながら、慣れてくれば、いくらでも勝手な想像を膨らませられる。しかも地形図は1枚270円という安さだ。こんなに安い道楽はない。(p.10)

「昔は幹線で今は支線」という例は他にもあるが、最も有名なのは旧東海道本線の御殿場線(国府津~沼津)だろう。同線は昭和9年 (1934) 12月1日、丹那トンネルの営業運転開始を機に支線の御殿場線となった。(p.89)

日本の官営鉄道の路線に正式名称(国有鉄道線路名称)が付いたのは明治42年 (1909) 10月12日のことである。この日をもって全国の国鉄(当時は鉄道院)の線路は23の部(本線クラス)とそれに所属する72線が定められ、「○○本線」または「○○線」のいずれかを名乗ることになった。(p.91)

(2014/03/02 読了)

絶景鉄道 地図の旅 (集英社新書)

今尾 恵介 集英社 2014-01-17
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