【読書メモ】コーヒーもワイン同様フルーツからできている。『私はコーヒーで世界を変えることにした。』/川島良彰 著

Posted by localpocky on 12.2013 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback




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私はコーヒーで世界を変えることにした。


2013年5月刊。
「コーヒーハンター」の異名を持つ著者による、コーヒー産業に人生を捧げた半生を描いた自伝ドキュメンタリー。
コーヒーがテーマの本だという、ただそれだけの理由で読んでみました。

前半の第5章までは、コーヒー生産地(主に発展途上国)での農地開発の冒険譚。
壮絶です。

後半の第6章の「コーヒーで世界を変えていく」から、コーヒーの楽しみ方についての話が出てきて、がぜん面白くなってきました。

コーヒーの生産についてよりも、コーヒーの楽しみ方のほうに興味のある方は、後半の第6章以降だけを読んでも十分に楽しめると思います。
最終章には、ちょっといい話も。


コーヒーはフルーツである


特に印象的だったのが、「コーヒーもワイン同様フルーツからできている」という言葉です。

「コーヒーは農産物、フルーツである」
しかし、コーヒーをフルーツだと認識している人は、どれくらいいるだろう。(p.221)

コーヒー豆は、コーヒーチェリーという果実の種子です。
(…というのは、私もスターバックスのコーヒーセミナーで習って知ったことなのですが)
それを焙煎して、豆を挽いて、お湯や蒸気で抽出したものが、コーヒーという飲み物になります。

果実からできる飲み物という点では、コーヒーもワインと同等。
にもかかわらず、コーヒーはワインのように「特別なもの」としては扱われてこなかったと著者は言います。

ワインと比較すると、私が伝えたいことがよく分かるだろう。(中略)
ワインには産地や銘柄、ブドウの品種や収穫年度ごとに品質や味を見極め、品質に応じた対価を支払う市場がある。消費者は自宅で飲むワインはコストパフォーマンスのよい安いものを選び、特別な日や贈り物には、それに相応しいワインを選ぶ。
コーヒーもワイン同様フルーツから作られ、ワインに勝るとも劣らない奥深い飲み物である。それなのに、コーヒー業界ではそうした市場を作ってこなかった。日々の生活に潤いを与え、特別な日に華を添えることができるコーヒーはワインに匹敵するというのに。(p.221)

消費者は、品質や味のよいワインには、それ相応のお金を払う。でも、コーヒーには払わない。なぜならば、コーヒーショップやレストラン、コーヒー業界が本当においしいコーヒーを消費者に提供してこなかったからだ。(p.237)


「高級なワイン」と同様「高級なコーヒー」があってもいいのでは?


私自身はワインを飲みませんが、「高級なワイン」というものが存在することはもちろん知っています。
それに比べると、「高級なコーヒー」というのはあまりイメージが湧かないというのが正直なところです。

ワインはできあがったものを瓶に詰めて売る製品だが、コーヒーは生豆を輸入し、その後焙煎し消費者の元に届けられる原材料である。だから、同じ銘柄でも、挽き方や淹れ方を工夫すれば、家庭でさまざまな味に変化させることができる。(中略)
状況に合わせた楽しみ方ができるコーヒーだからこそ、特別な日に、奮発して最高級のコーヒーを購入することがあってもいいだろうし、大切な人と一緒に、とっておきのコーヒーを飲む日があってもいいだろう。(p.222)

一般的に、ワインは「お酒」、コーヒーは「お茶」と認識されていますよね。
そう考えると、一概に両者を比較することはできませんが、コーヒー好きの私としては、もう少しコーヒーの地位が高まってくれるといいなと思います。

(2013/08/11 読了)

私はコーヒーで世界を変えることにした。

川島良彰
ポプラ社 2013-05-08
by ヨメレバ


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