使ったことのない日本語: 「件 (くだん)」みなさんは使いますか?

Posted by localpocky on 25.2012 ことば/日本語   0 comments   0 trackback

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120925 kudanshita

ある人とのメールのやりとりにて。
「件の資料、こちらになります」
という文言がありました。

一瞬だけ「○○の件」の「○○の」の部分を書き忘れているのかと思ってしまいました。
そうではなく、「件 (くだん)」と書かれていたんですね。

自分だったら「表題の件の資料、こちらになります」などと書くところでしょうか。
自分では使ったことがない表現なので、国語辞典で意味を調べてみました。

くだん【件】
〔「くだり」の変化〕
① 上に述べた事柄。「よって―のごとし〔=前述の通りである。証文の終りに書く語〕」
② すでに話題にした事柄を指す。例の。「―の話」

(新明解国語辞典 第4版(1993年)・第7版(2012年) より)
くだん【件】
〔「くだり(件)」の転。普通,「くだんの」の形で用いる〕
① 前に述べたこと。くだり。「―の用件で参上します」
② いつものこと。例のこと。「―の大矢を打ちくはせ」〈保元物語中〉

(デジタル大辞林 より)

なるほど。
「件の○○」は、「前述の○○」や「例の○○」と同じ意味なんですね。

あえて自分が使うとしたら、「くだんの件」のようにひらがなで表記するかもしれません。その方が読みやすそうなので。

あっ、「くだんの件」って、漢字で書くと「件の件」になっちゃうのか!


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