[読書メモ] 鍵がかかる仮面の不気味。『奇面館の殺人』/綾辻 行人

Posted by localpocky on 11.2012 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback





奇面館の殺人 (講談社ノベルス)


2012年1月刊。
長編本格ミステリ。綾辻行人の「館シリーズ」第9弾。
前々作の「暗黒館の殺人」(文庫で全4巻!) を読んでから、もう4年も月日が流れていたとは…。

<あらすじ>
招待状の差出人は、東京のはずれに建つ「奇面館」の主人、影山逸史。
ある特定の条件で集められた6人の者たちが、その館に招かれた。
一泊二日を過ごすだけで、何と200万円の謝礼金が出るという。
招待客の一人に頼まれ、鹿谷門実は招待客になりすまし、奇面館に向かった。
館内でのルールは1つ。
「主人の前では、必ず仮面をかぶり、決して素顔をさらしてはならない」。
その奇妙なルールのもと、一夜明けた奇面館で、殺人事件は起こった。
そのとき、招待客6人全員の仮面には鍵がかけられ、外れない状態になっていた…。


全編にわたって緊迫した雰囲気が漂っているのが、「館シリーズ」らしいところ。
不気味なところは、なんと言っても「鍵がかかる仮面」の存在です。

長い長い解決編は、ひたすらロジカル。でもちょっとまだるっこさも感じます。
その重大な事実を、最後まで読者に隠し通すとは、なんと大胆な!
そのおかげで、解決編のややこしいことと言ったらありません。

あとがきによると、「館シリーズ」は全10作で完結する計画なのだとか。
残るはあと1作のみ。その日を楽しみに待つとしましょう。

(2012/03/05 読了)

奇面館の殺人 (講談社ノベルス)

綾辻 行人
講談社 2012-01-06
by ヨメレバ



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