スマートフォンの OS をめぐる戦いの記録。【読書メモ】アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか/フレッド ボーゲルスタイン著

Posted by localpocky on 26.2014 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback
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アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか


本書を読み終わるころには、筆者がアップルとグーグルの闘いでどちらが勝つと思っているか、だいたい見当がつくだろう。(L.239)

2013年12月刊。
スマートフォン、そしてタブレットを含めた「プラットフォーム」をめぐる Apple と Google の戦いを、膨大な資料と関係者への取材でまとめ上げた良著。

アップルとグーグルは、ともにマイクロソフトを相手に戦ってきた盟友同士。
最初は協力体制にあった両社が、どうして激しく対立することになったのか。

長い本ですが、最後までとても面白く読めました。

iPhone の発表前から、アンドロイドの開発は行われていたんですね。
年末にアンドロイドを発表しようとしていたその矢先に、アップルが iPhone を発表したと。

自分はアンドロイドの経緯や現状をよく知らないので、その点についても興味深く読めました。
日本は海外と異なり iPhone の人気が高い国なので、「アンドロイド優勢」というのはちょっと意外な感じです。

アップルやグーグルの本は今までに何冊か読んできましたが、この本は著者自身の考えを主張するというよりも、事実に目を向けて率直に語られている印象があり、好感が持てました。

こういう本は鮮度が命なので、興味のある方はぜひ今のうちに。

<引用メモ>
振り返ってみれば、iPhone がアンドロイドより先に市場に出たのは「幸運」だったのかもしれない、と筆者はグーグルの数人から聞いた。アップルが何千万ドルも費やして、タッチスクリーンつきの新しい機器の使い方を消費者に教育してくれたのだ。(L.1161)

アンドロイドは電話をロック解除するときに、3×3 のドットでパターンを作る方法──最少で 3 ドットを使用する──を用いてきた。しかしジョブズは、ユーザーが最下部のドット 3 つをつなげて解除したら、それは iPhone が特許を取得している「スライド式ロック解除」のまねだと言い張った。「だから、アップルをなだめるために、3 ドットをつなげるパターンから、最低 4 ドットをつなげるパターンに変更した」とある上級エンジニアは言った。(L.1980)

一方、2013 年なかばの時点で、グーグルとアップルの携帯プラットフォーム戦争は、明らかにグーグルが優勢になっている。iPhone の発表から 4 年後の 2011 年には、アップルがまだはるかに優位に思えたが、携帯電話とタブレットの市場におけるアンドロイドのシェアは着実に伸び、スマートフォンでは 75 パーセント、タブレットでは 50 パーセントを超えた。(L.4273)

(2014/01/10 読了)

アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか

フレッド ボーゲルスタイン
新潮社 2013-12-18
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グーグルとアップル、それぞれの本。こちらもなかなか面白い本です


グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ

スティーブン・レヴィ
阪急コミュニケーションズ 2011-12-16
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インサイド・アップル

アダム・ラシンスキー
早川書房 2012-03-23
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読むと対談相手の好感度が上がっちゃう。【読書メモ】阿川佐和子のこの人に会いたい 9/阿川佐和子 著

Posted by localpocky on 25.2014 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback
Tag :阿川佐和子
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阿川佐和子のこの人に会いたい 9 (文春文庫)


2013年12月刊。
「週刊文春」での連載が20年以上続いている連載対談『阿川佐和子のこの人に会いたい』の選り抜き版。

今回の収録期間は、2011~2012年。
東日本大震災直後の1年間の対談が選り抜きで収録されています。

今回の対談の中で印象深かったのは、最後に収録された やなせたかし(2013年10月逝去)との対談。
やなせさんの話は、NHK の特番や著書でも見たり聴いたりしたけど、それでも抜群に面白かったです。

文庫ですが、読み応えは充分。
何と言うか、聞き方が抜群ですよねー。阿川さんは。
さすがは、まだ売れ続けているベストセラー『聞く力』の著者なだけあります。

[読書メモ] アガワ流、楽しく話を引き出すインタビューの仕方。「聞く力」/阿川佐和子 - localpocky's reports

今まで、あまりいい印象を持っていなかった人でも、阿川さんとの対談を読むと、その人に対する印象がよくなっちゃう。
相手のいいところを引き出すのがとっても上手。

それぞれの対談に添えられているツーショットの記念写真も、どれもいい顔してます。

対談の雰囲気は、土曜日の朝に放送中のテレビ番組『サワコの朝』でも味わえるので、ぜひどうぞ。自分が今見ている数少ないテレビ番組のうちの1つです。

<引用メモ>
やなせ:あれ(『詩とメルヘン』)を出していたサンリオという会社は、もともと山梨シルクセンターという名前で、中国や台湾から雑貨品を輸入して売る、貿易会社だったんです。(中略)
阿川:サンリオってどういう意味なんですか。
やなせ:「山梨」を「サンリ」って読んでるんです。サンリの王でサンリオ。今は辻さん(創業者)が別のもったいぶった説明をつけてるけど、忘れました(笑)。
(p.454 やなせたかし/漫画家)
(2014/01/17 読了)

阿川佐和子のこの人に会いたい 9 (文春文庫)

阿川 佐和子
文藝春秋 2013-12-04
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阿川佐和子さん関連の記事


[読書メモ] 阿川佐和子のこの人に会いたい 8/阿川 佐和子 - localpocky's reports

阿川佐和子 講演会「わたしと雑誌の深くて長いおつきあい」@西国立 東京都立多摩図書館 (東京都多摩教育センター) - localpocky's reports


ガリガリ君らしさとは「くだらない」ということだ。【読書メモ】言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密/遠藤功 著

Posted by localpocky on 18.2014 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback
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言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密


2013年10月刊。

「コーンポタージュ味」が話題になったり、安価な「かき氷製造器」がヒットしたり、最近何かと話題の多いアイスキャンディ「ガリガリ君」

その「ガリガリ君」の製造現場や、マーケティングの舞台裏をのぞくことができる本です。

「ガリガリ君らしいか?」ということが常に意識されている。ガリガリ君らしさとは「元気」で「楽しくて」「くだらない」ということだ。なかでも、「くだらない」は赤城乳業の「あそび心」が最も活きる要素だ。
(中略)
スーパーのアイス売り場にオリジナルスプーン置場を設置したのも、"小ネタ" のひとつである。「ガリガリ君食べるのにスプーンなんていらないじゃん!」とネット上で話題になった。
(p.120「"小ネタ" を仕掛ける」)

「ガリガリ君らしさとは『くだらない』ということだ」
なんて素敵なんでしょう。

古市は社長の井上から聞いた言葉を、新工場で徹底させている。
「人はみかけによる。だらしのない奴は、仕事ぶりもだらしない」
(p.96「「5S」を冠する工場」)

この「人は見かけによる」という言葉は、実は私の座右の銘でもあります。
他にも同じことを思っている人(しかも社長さん!)がいると知って、ちょっとうれしくなりました。

本の装丁もいろいろ凝っていて、読んでいて楽しい本ですよー。
タイトルはちょっと堅苦しいですが、気楽な気持ちでぜひどうぞ。

あ、同じ著者による『新幹線お掃除の天使たち』という本も、おすすめです。
新幹線の清掃会社、鉄道整備株式会社(通称「テッセイ」)の本です。
7分間の「新幹線劇場」に興味がある方は、こちらもぜひどうぞ。

(2014/01/02 読了)

言える化 ー「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密

遠藤功
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新幹線お掃除の天使たち 「世界一の現場力」はどう生まれたか?

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【読書メモ】とびっきり個性的な猫が教えてくれる、人生で大切なこと『人生はニャンとかなる!』/水野敬也, 長沼直樹 共著

Posted by localpocky on 12.2014 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback
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人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法


2013年10月刊。
サブタイトルは「明日に幸福をまねく68の方法」。
「猫の写真集」兼「偉人たちの名言集」というちょっと変わった本です。

前回の『人生はワンチャンス!』(犬編)に続き、今回は猫編。
偉人たちの名言やエピソードが、見開きでコンパクトにまとめられています。
それも、とびきり個性的で楽しい猫の仕草の写真付きで!

猫の写真に添えられた手書きの文字が、いい味を出していますねー。
楽しみながら気づきを与えてくれる、とても気軽に読めちゃう本です。

マリリン・モンロー(1926-1962)が言った、
「たとえ 100 人の専門家が『あなたには才能がない』と言ったとしても、その人たち全員が間違っているかもしれないじゃないですか。」
という言葉がすごいな。

<引用メモ>
「一度サボるとクセになる」
一度怠けてしまうと、継続していたやる気を失ってしまうことがあります。緊張感を持って日々の作業に臨みましょう。(No.07)

「苦手を克服する快感」
長所を伸ばすのも大切ですが、苦手を克服する快感も経験してみましょう。それはあなたの大きな強みになるはずです。(No.44)

(2014/01/01 読了)


人生はニャンとかなる! ―明日に幸福をまねく68の方法

水野 敬也,長沼 直樹
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人生はワンチャンス! ―「仕事」も「遊び」も楽しくなる65の方法

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電車好きを返上して、にわかに興味が出てきたのが野鳥。姿を見たり鳴き声を聞くと和みます。好きな鳥はハクセキレイ。カワセミを一度この目で見てみたいです。
読書は1週間に1冊のペース。図書館も愛用しています。
2007年にMacにスイッチ。iPhoneも活躍中。
ささやかな楽しみは、手挽きのミルで豆を挽いてコーヒーを入れること。自分で入れたコーヒーはおいしい!
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