[読書メモ] 文学作品を全く知らなくても大丈夫!『ビブリア古書堂の事件手帖』/三上 延

Posted by localpocky on 02.2012 書評/読書メモ   0 comments   0 trackback

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)


今まで読まずにいたワケ


「ミステリーらしい」「人気らしい」という話は、何かで聞いて知っていたんです。
本屋さんでこの本を見かけるたびに、何度か手に取ってはみたのですが、目次に夏目漱石や太宰治などの難しそうな文学作品の書名がずらっと並んでいるのを見て、ずっと敬遠していました。

敬遠していたのには、理由があります。
私が好きな作家の北村薫の「六の宮の姫君」という作品があるのですが、これが芥川龍之介の文学作品の内容にどっぷり漬かった内容で、もう難しくて難しくて…。
好きな作家の本なのに、ちっとも楽しめなくて、ツラい思いをしました。
それ以来、「文学作品」というと、苦い想い出が思い起こされてしまうんです。


それでも、やっぱり気になる…



つい先日「3巻が出たらしい」という情報を得ました。
それだけ人気があるのなら、これはやっぱり読んでおくべきではないか…。
と思って、上のようなツイートをしてみました。
すると、「文学になじみがなくても楽しめます」という数人からのリプライが!

「持っているので貸します」といううれしいリプライに背中を押してもらって、読んでみました。(本を貸してくださった方、ありがとうございました!)


ここからは、いつもの読書メモ


2011年3月刊。文庫書き下ろし。
短編4編。安楽椅子探偵もの。人が死なないミステリーです。
読んで真っ先に、北村薫の「円紫さんと私」シリーズを思い浮かべました。
これは何冊かの古い本の話だ。古い本とそれをめぐる人間の話だ。
(p.9 プロローグ)

文学作品という題材に抵抗があった私ですが、この「ビブリア古書堂の事件手帖」ついてはまったくの杞憂でした。文学作品の内容を全く知らなくても、十二分に楽しめます。
短編ながらも、全編にわたって仕掛けられていた伏線。お見事です。

主人公の青年が本を読まない人(正確に言うと、ある事情から本が読めない人)という設定が、文学作品を読んだことの無い自分が読み進めても大丈夫なんだと、安心感を与えてくれました。

いちばん面白かったのは、やっぱり最後の第4話ですかね。
スリリングな展開と、ほっと一息つくエピローグへの展開がいいです。
この調子で、2巻目も期待して読んでみます。

■P.S.
この「ビブリア」が好きな人は、北村薫の「円紫さんと私」シリーズもきっと気に入ると思います。
まずは、シリーズ1冊目の「空飛ぶ馬」からいかがですか?

(2012/07/01 読了)

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
三上 延
アスキーメディアワークス 2011-03-25
by ヨメレバ

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村 薫
東京創元社 1994-03
by ヨメレバ


  

プロフィール

localpocky

Author:localpocky
電車好きを返上して、にわかに興味が出てきたのが野鳥。姿を見たり鳴き声を聞くと和みます。好きな鳥はハクセキレイ。カワセミを一度この目で見てみたいです。
読書は1週間に1冊のペース。図書館も愛用しています。
2007年にMacにスイッチ。iPhoneも活躍中。
ささやかな楽しみは、手挽きのミルで豆を挽いてコーヒーを入れること。自分で入れたコーヒーはおいしい!
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